ヘルスケアプラットフォームの先駆企業A社との提携について
病院内医療プラットフォームは、医療の質の向上と治療の臨床・基盤研究の促進を目的として構築された集約型オンラインシステムです。国立医療研究センターおよび厚生労働省の研究成果をもとに、医療に携わる国内外の大学や研究機関、医療施設などの専門家が作成に携わりました。
医療プラットフォームは、自己診断システムを第一モジュール、臨床支援システムを第二モジュール、データバンクシステムを第三モジュールとし、この3つのモジュールから成り立っています。
自己診断システムである第一モジュールはオンラインで公開されており、患者自身が自覚症状に応じて簡易質問から詳細質問へと段階的に出される質問に答えていくことで罹患している可能性のある病名のオンライン診断が可能となります。また診断結果はPDF形式で保存、出力可能であるため医療機関を受診される際に持参していただくことで、問診の省略やコミュニケーションの助けになります。また臨床支援システムである第二モジュールは事前にIDを登録した医療機関関係者、医師や看護師、薬剤師、患者本人が利用できる臨床支援システムです。プラットフォームには多数の症状評価スケールが装備されているほか、血圧や脈拍の計測、記録に用いる携帯型活動量計のデータ共有機能を搭載し、高い精度の臨床症状の記録、保存、可視化を可能とします。症状評価スケールを任意で作成できるため、疫学調査や臨床研究、治験など幅広く応用することが可能です。バイオバンクシステム、第三モジュールにおいては研究に同意された患者の方を対象とし、提供された臨床データや遺伝子やDNAなどのバイオリソースを匿名化してバンキングするシステムです。
医療機関では高い診断制度と臨床データの解析技術が必要とされます、また患者の方からご提供いただいたバイオリソースを用いた病態研究においても高い臨床情報を欠かすことが出来ません。医療プラットフォームは臨床情報と基盤研究用バイオリソースを機能的に集約するシステムです。有効に活用することで、診断制度の向上や臨床・基盤研究が進展することを期待されています。